Life ライフ〜ピッコロと森のかみさま 筒井勝彦 監督作品 森のようちえんピッコロ活動の記録

子どもを信じて待つ保育。森のかみさまに聞いてみよう

自然のなかで保育がしたい、
自分で考える子供を育てたい。
2007年4月、園舎も園庭もなく
【森のようちえんピッコロ】は
スタートした。
それから14年...

作品概要

現代を生きる子どもたちにとって幼少期の自然体験は重要であり、大人たちはもっと美しい夕陽に感動する気持ちやいのちの大切さを真剣に子どもたちに語りかけていかなければならない。
森の中で育った子どもたちは自らも自然の一部であることを知り自然を愛し守るようになる。

前回の撮影から8年を経た「森のようちえんピッコロ」のいまを映画にしたいと思った。ピッコロを立ち上げた幼 児教育家の中島久美子先生は「時間に追われることのない、子どもと真正面から向き合う保育」を今日も山梨 の森の中で実践している。
すべては次世代を生きる子どもたちの未来のために...

この映画が「自然と子どもの関係」や「子どもの成長」とは何かをもう一度考えるヒントになれば幸いである。

中島久美子 / Kumiko Nakajima

神奈川県生まれ。幼稚園・保育園での勤務を経た後、2007年に山梨県北杜市で「森のようちえんピッコロ」を開始。
以来、森のようちえんの活動を実践し続けている幼児教育の専門家。

自然のなかで「子どもたちが自分で考え、自分で決める」保育スタイルが注目を集める。現在約30名の子ども たちと共に、驚きと笑いに満ちた日々を送っている。

企画意図

現代は、物質的には便利で豊かになりました。しかしその一方で、心はどうでしょうか。

自分のことを大好きでいられているでしょうか。
家族や仲間、周りにいる人たちを心から信頼できているでしょうか。
自分らしく生き、心から幸せを抱いて生きてい るでしょうか。

この映画の目的は、大げさかもしれませんが「保育から、世の中をより豊かにすること」です。
ひとりでもいい。

たったひとりからでも、『ピッコロ』を通じて“何 か”を感じていただけたら、そのひとりから何かが始まる。
まるで静かな水面に一滴の水滴が落ちるかの 如く、 波紋のように『ピッコロ』の想いが広まっていけば、映画は、水面に落ちる一石となりうる。

そう信じています。

監督メッセージ

幼児教育をテーマに映画を撮りはじめて今年でかれこれ12年になります。
このたび8年ぶりに森のようちえんピッコロを撮影する機会に恵まれたことは大変幸運でした。

撮影を始める前、制作ノートにこう記しています。

「子どもを信じて待つ保育」をテーマに、今年めでたく14年目を迎える森のようちえんピッコロのありのままの日常を記録した長編ドキュメンタリー映画を製作す る。ピッコロを立ち上げた幼児教育家の中島久美子先生は「時間に追われることのない、子どもと真正面から向き合う保育」を今日も山梨の森のなかで実践して いる。すべては次世代を生きる子どもたちの未来のために...。
「春夏秋冬」森のよ うちえんピッコロの1年間を活写する。

中島先生はこの映画の中で「子どもたちが見ている景色をみてみたい」と語りました。それがとても印象的で、私も常に映像を通して「子どもの世界」を描きたい と、それがテーマの様に考えてきました。
そして「子どもの事実」を映像で見つめることで少しでも「子どもの世界」に近づきたいと考えたりもしてきました。

前回にも増して、森のなかで懸命に生きる子どもたちの逞しい姿には畏敬の念を憶えると共に、我々に毅然と生きる勇気のようなものを与えてくれる無二の存在だと思いました。

映画が完成した今、多くの皆さまのお力添えもあって、“この映画にたくさんの子どもたちの貴重な映像を収めることができた”という歓びと快哉を挙げる思いで一杯です。

ぜひ、この映画を子どもに関わるすべての皆さまに観ていただき、この感動を共有できましたら、こんな嬉しいことはありません。

監督 筒井勝彦

作品データ

出演
中島久美子、ピッコロの子どもたち、ピッコロのお母さんお父さん、ピッコロの保育士のみなさん
提供
森のようちえんピッコロ15周年記念事業実行委員会
撮影協力
森のようちえんピッコロ
企画
とりあえず♪ピッコロ保育
製作
オフィスハル
プロデューサー
宮川 勉、筒井勝彦
監督
筒井勝彦
撮影
山口正芳
ドローン・応援撮影
秋葉清功
音響
オフィスハル
編集・選曲
筒井勝彦
制作
筒井 厚、弘光健二
CG制作
岡村武男
HP制作
島 親夫(プレーン・プラン )
上映時間
87分 / HDV / カラー / 2021年 / JAPAN